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現在位置: トップ > 書評 茨木のり子/詩のこころを読む - 首吊り芸人は首を吊らない。


(本文から引用)

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詩のこころを読む (岩波ジュニア新書)
(1979/01)
茨木 のり子

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 良い本です。この本を読むと、詩が読みたくなります。詩というものの楽しみかたというのは小説よりもはるかに難しく、僕も詩集を開くたびに四苦八苦しているのですが、まあ、これを読んでも詩の読みかたなんて書いてありません。しかし、そんなことよりもはるかに重要なことは、詩を読みたくなるか、ならないか、です。詩に興味がある方は読んでみたらいかがでしょうか。

 僕は今ニーチェの『善悪の彼岸』を読んでいて、まだ十ページくらいしか読んでいないのですが、これもまたおもしろい本です。

 誤れる判断を断念することは、生そのものを断念し生そのものを否定することである。非真実を生の要件として承認する――、これはもちろん、日常化された価値感情に危険な反抗をすることである。これをあえてする哲学は、すでにこの一事をもってはや善悪の彼岸にある。

 言っていることは(たぶん)「きみたちはまったく正しいことばっかり求めたがって、こまったもんだ。哲学ってのはときどきは『正しくないこと』を求めなくちゃだめなんだよ。やれやれ」ということだけですが、まったくもってかっこうつけた言い...

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