(本文から引用)
僕は時々絶望的な虚無感に襲われる事がある。大体それは忙しかった日々の直後の比較的穏やかな日常に突如訪れる。丸でそれは最初から僕の中にいたかのように当たり前に僕の体内に居座る。見ず知らずの赤の他人が突然部屋に入ってきて話の続きを喋りに来たかのように、「やあ」と右手をあげて微笑みかけてくるような感覚だ。それがやってくると、決まって僕は自分の体温を低く感じ、眼球の動きが鈍くなった。とにかく、ぼぉっとするのだ。すぐ隣で話しかけられても、スローモーションになったかのように首がゆっくりと相手の方を向くだけで、相手が何を言っていたかは全く理解出来ていない。そもそも、聴覚を失っているかのように何事も聞こえてこなかった。TVの音も、外の雑音も、隣の人の声でさえも、僕の耳には入ってこなかった。僕はとても孤独で寂しかったのだが、その虚無感に対抗できるような元気もないので、いつもされるがままに無抵抗だった。しかし、そんなぼぉっとした時間でも、ストレスは徐々に溜まって行っている。それは僕の心を少しずつ蝕んでいる癌のようだ。あるいは、少しずつ確実にボコボコと煮えたぎっている地中のマグマのようだ。そして、そのマグマはある時遂に噴火してしま...
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inmymemoryさん 2008/05/20 11:17
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