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精神科医・勝田有子の書評ブログ : 『インディアナ、インディアナ』レアード・ハント 柴田元幸訳(朝日新聞社)
http://booklog.kinokuniya.co.jp/katsuta/archives/2008/03/post_9.html 本文へ
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(本文から引用)
→bookwebで購入「もののあわれとノアの箱舟」 『インディアナ、インディアナ』では、ノアという主人公の記憶と思索、過去と現在が去来する。それらは散乱しているかの印象を与えるし、実際、ノアはつれづれに回想したり夢想したりしている。つれづれなのはノアの記憶と思索だけではない。ノアのコレクションと呼ばれる過去の品々もまた、この小説のなかに散りばめられている。雀の頭蓋骨とつぶれた翼、無数の動物の骨、虫の死骸、古時計の部品、新聞の切り抜き、一対の仮面など、切れ切れのモノが過去を背負ったままに現われては消え、また現われる。ノアの父親、ヴァージルの語る「五十パーセントの物語」の数々もまた去来する。さらには、ノアへ宛てられた妻からの手紙もまた散りばめられる。「いとしいノア」で始まるいずれの手紙も、その言葉はノアのコレクションさながらに解体している。
つまり、このつれづれなる作品では、解体されたモノまたは生物がいたるところで静かに横たわっている。安置された遺体と降り続ける雨が、この作品特有の心象風景となる。そして、そこには「ノアの箱舟」の重奏が聴こえる。言うまでもなく、それは神に選ばれた実直なノアが家族と一対の動物を箱舟...
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inmymemoryさん 2008/03/14 15:42
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