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現在位置: トップ > 文筆家・近代ナリコの書評ブログ : 『ティファニーで朝食を』トル-マン・カポ-ティ 村上春樹訳(新潮社)


(本文から引用)

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→bookwebで購入「ホリー、ホリー、ホリー!!!」
 ここ数年の新訳ブームのなか、サリンジャー、フィッツジェラルド、チャンドラーらの「名作」を満を持してとばかりに訳出してきた村上春樹だが、なにより私が「村上訳」を願ってやまなかったのが本書である。
 「遠い声 遠い部屋」のアイダベル、「ミリアム」のミリアム、「誕生日の子どもたち」のミス・ボビット。あまりにも純粋、そのためになにかといきすぎでいびつ。だからこそ、途方もなく魅力的なカポーティ描く女の子たち。なかでも「ティファニー」のホリー・ゴライトリーはきわめつけのヒロインであり、私が小説のなか出会った人物のなかでも特別の存在である。だから、いつか彼女が、村上春樹の手によってあらわされる時がくればと待ちこがれていたのだ。
 気まぐれに染めたまだらのショート・ヘアはくしゃくしゃ、体は子鹿みたいに細く、サングラスで隠した眼はやぶにらみがかっている。こざっぱりとした着こなしはかなりおしゃれで、しかもそれが、目についたものを無造作に着ているふうなのが憎らしく、でもそのへん、じつは計算しているんじゃない? とも、こういう人は何を着てもきっとさまになるんでしょうね、ともつかな...

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